東京報告集会の概要

 第46回NO2全都測定結果の報告会が9月30日に、101名が参加して開かれました。
 デュエット・エスペランサの日下部由美さんとゴンザレスさんが奏でるギターとラテンハープによる軽快で楽しい音楽で幕が開きました。

臨海部のマンションも高層階まで汚染

 続いて沼田事務局次長から経過とこれからの運動の報告がありました。
 その中で、46回測定運動では、約2万カ所で測定が行われ、この運動の広がりが改めて確認されました。
 最近、環境庁は自動車排出NOX法を改正して、3.5トン以下のディーゼル自動車の排ガス規制をガソリン車並にして、事実上生産禁止に追い込む方針を打ち出しました。一方、東京都は昨年来ディーゼル車ノー作戦を展開するなど、ようやくわれわれの要求が実現し始めたこと。

 また、この運動の中で、小中学生から各大学での取り組みが急速に広がってきたことなどが報告されました。

  幹線道路沿道では激しい汚染が続く

 本葉カツ子幹事から全都の測定結果の報告がありました。
 今回は測定開始から二、三時間後に23区で一時的に激しい雨と風が起こって汚染物質が減ったために、全都平均のNO2濃度が昨年同期より0.007ppm低くなりました。
 しかし、23区内の幹線道路沿道では足立区を除く22区で平均が0.05ppm以上、江東、渋谷、目黒の各区では環境基準の0.06ppmをオーバーしました。また、都内の最高濃度は、江東区で測定された0.216ppmという高い価でした。多摩地域でも、昭島市拝島町の0.136ppmでした。

 このように、東京のNO2汚染は、ひどい状態が続いています。(詳しいことは報告書をご覧ください。申込先:03-5275-0257)

超高層マンションの上層階も汚染されていた

 臨海副都心の台場にある33階建ての公団4号棟は、1日6万数千台が渡るレインボー・ブリッジと16万台が通過する湾岸道路が近いため、大気汚染がひどいと言われていました。
 測定結果は、1階から33階まで0.033ppmから0.043ppmの範囲でほぼ一様でした。地上の汚れた空気が最上階まで達していることが分かりました。ちなみに、東京タワーの25mと125mの測定結果も0.031ppmと0.029ppmで一様でした。
 このあと、「ディーゼル車ノーを如何に実現するか」をめぐって三人の識者による鼎談が行われましたが紙面の都合で割愛します。(藤田)