大気汚染測定結果
1.測定日時 |
2002年6月6日(木)午後6時 〜7日(金)午後6時 |
2.測定日天気 |
第1日:日中曇りのち晴れ(風北東3〜4m/s)、夜晴れ(風南東2〜3m/s) 第2日:日中晴れ(風南2m/s)、夜晴れのちうす曇り(風南西3〜4m/s) |
3.測定方法 |
小型カプセルを用いた簡易測定法による二酸化窒素(NO2)測定 |
4.測定数 |
カプセル配布数 692 回収数 584 有効回収数 574(有効回収率82.9%) |
5.参加者 |
計227名(カプセル設置または準備作業に参加)。75施設 |
6.測定全体 [表1][図4][地図1] |
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測定数 574 平均値 48ppb(地上計 49ppb) 最大値 118ppb 、Y022(渋谷区松涛2-22東大(駒場3-8-1)塀ぎわ) 次 94ppb 、Y142(上目黒2−9) 最小値 23ppb 、ひ49 (東山3−21、RF棟) |
7.経年変化 [表2〜4][図1〜3] |
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@500mメッシュ測定、A目黒の全測定点、B東京2kmメッシュ測定について |
8.500mメッシュ測定 [表5][図5][地図2] |
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71か所中 60か所で実測 平均値 49ppb 最大値 89ppb 、M12 (上目黒3−1−5) 最小値 33ppb 、M3 (駒場2−8) |
9.幹線道路 [表6][表7−3] |
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(1) 山手通り [表6−1] |
(2) 旧山手通り [表7−3] |
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(3) 玉川通り [表6−2] |
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(4) 環状7号線 [表6−3] |
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(5) 目黒通り [表6−4] |
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10.大橋インター周辺(駒場、大橋、東山、青葉台) [表7][表8][図6][地図3] |
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138か所中 125か所で実測 (100mメッシュ測定) 平均値 44ppb 最大値 81ppb 、k53 (大橋2−19−1、淡島通り愛隣会前) k57 (大橋2−10、淡島通りセブンイレブン) 最小値 23ppb 、ひ49 (東山3−21、RF棟) |
11.保育園・学校等 [表8][図7] |
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(1) 保育園 |
(2) 学童保育クラブ・児童館 |
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(3) 小学校 |
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(4) 中学校 |
《測定結果についての所見》
1.概観 [地図1]
今回の測定結果は、昨年6月測定よりも平均値で6ppb 高くなり、1998〜2000年と同レベルになっています。[表3][図2]
大気汚染程度は横ばいで改善の傾向はみられません。
平均値は49ppb (地上計)。現基準ゾーンを超えている(60ppb を超える)測定点は23.1%(地上)。旧基準(20ppb 以下)をクリアした測定点はありませんでした。[表1][図4]
東京連絡会とりまとめの目黒区平均(他団体データも含む)は48ppbでした。全都平均は42ppb 、区部平均は46ppbでした。
2.山手通り [表6−1]
今回の測定で最高値、次ともに山手通り沿道で測定されました。
山手通り地下には首都高速環状新宿線・品川線が計画されていることでもあり、中目黒駅前が再開発されていることもありますので、推移を注視する必要があります。
3.大橋地域の汚染 [表7][表8][図6][地図3]
現基準超過の測定点が大橋で31.0%、駒場で10.4%もありました。(一方風上側になった青葉台、東山は今回の測定値は全体に低めになりました)
玉川通り、山手通り、旧山手通り、淡島通り沿道の汚染は顕著です。
大橋周辺の汚染はこれ以上看過できないレベルです。
4.保育園・学校等 [表8][図7]
全体的には現基準ゾーンになんとかおさまっていますが、一部施設では基準超過も見られました。
子どもたちの育成環境としては問題のあるレベルです。
《測定活動全体の状況》
@目黒実行委員会の会計については、収支の整理と参加団体の分担金適正化により見
通しがつきました。会計報告は今回からこの報告書と分離して、各測定時期の分担
金請求時に行なうことにします。
A目黒区から試薬等の提供(助成)を受けています。(2001年6月測定から)
B東京連絡会の指示により2001年12月測定から濃度区間を変更しています。
以前のデータと比較する際に留意してください。
C「東京大気汚染公害裁判の勝利判決を求める100万人署名」に賛同しています。
D次回測定から、「東京大気汚染裁判目黒原告団」と「下目黒友の会」が参加する予定
です。
◆大気汚染測定結果はインターネットでも公開しています
。http://www.asahi-net.or.jp/~yh8e-tmt/air/