大気汚染測定結果
1.測定日時 |
2001年12月6日(木)午後6時 〜12月7日(金)午後6時 |
2.測定日天気 |
第1日:雨のち曇り、夜は晴れ(北北西の風、平均風速2.3m/s) 第2日:晴れ、夜は曇り(北北西の風、平均風速4.5m/s) |
3.測定方法 |
小型カプセルを用いた簡易測定法による二酸化窒素(NO2)測定 |
4.測定数 |
カプセル配布数 709 回収数 601 有効回収数 585(有効回収率82.5%) |
5.参加者 |
計210名(カプセル設置または準備作業に参加)。75施設 |
6.測定全体 [表1][図4][地図1] |
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測定数 585 平均値 47ppb(地上計 47ppb) 最大値 116ppb 、大坂橋 (青葉台4−9、測定局そば) 次 86ppb 、ひ14 (青葉台2−1−4) ひ53 (青葉台2−19、中) 最小値 23ppb 、M1 (駒場4−7−21−103) |
7.経年変化 [表2〜4][図1〜3] |
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@500mメッシュ測定、A目黒の全測定点、B東京2kmメッシュ測定について |
8.500mメッシュ測定 [表5][図5][地図2] |
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71か所中 57か所で実測 平均値 43ppb 最大値 62ppb 、M6 (青葉台3−1−13) 最小値 23ppb 、M1 (駒場4−7−21−103) |
9.幹線道路 [表6][表7−3] |
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(1) 山手通り [表6−1] |
96か所中 86か所で実測 (沿道43か所、100m後背地43か所) 平均値 沿道56ppb 、後背地47ppb 沿道最大値 72ppb 、Y242(下目黒3−9−3) 沿道最小値 38ppb 、Y152(中目黒3−1−5) |
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(2) 旧山手通り [表7−3] |
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平均値 59ppb 最大値 67ppb 、旧Y1 (渋谷区猿楽町30−8) 最小値 47ppb 、旧Y6 (青葉台1−4−8) |
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(3) 玉川通り [表6−2] |
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平均値 65ppb 最大値 83ppb 、O06 (青葉台4−8、東京銀行前) 最小値 43ppb 、O07 (青葉台4−7、ナザレン教会) 沿道北側(大坂の登り車線側)平均63ppb 沿道南側( 下り車線側)平均66ppb。 |
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(4) 環状7号線 [表6−3] |
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平均値 53ppb 最大値 75ppb 、環七21(碑文谷5−15−12) 最小値 38ppb 、環七11(碑文谷3−18) |
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(5) 目黒通り [表6−4] |
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平均値 59ppb 最大値 77ppb 、Mg102(自由が丘2−23−18) 最小値 36ppb 、Mg01 (目黒1−4−13) |
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10.大橋インター周辺(駒場、大橋、東山、青葉台) [表7][図6][地図3] |
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138か所中 115か所で実測 (100mメッシュ測定) 平均値 50ppb 最大値 86ppb 、ひ14 (青葉台2−1−4) ひ53 (青葉台2−19、中) 最小値 25ppb 、k18 (駒場4−5留学生会館) |
11.保育園・学校等 [図7] |
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(1) 保育園 |
21か所中 17所で実測 平均値 41ppb 最大値 62ppb 、ほ15 (南保育園、南1−18−30) 最小値 25ppb 、ほ14 (原町保育園【仮】碑文谷3−8−3) |
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(2) 学童保育クラブ・児童館 |
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のべ28点で実測 平均値 41ppb 最大値 60ppb 、向原児1(向原児童館、目黒本町5−22−11) 最小値 27ppb 、烏森学1(烏森学童クラブ、上目黒3−39−20) |
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(3) 小学校 |
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22か所中 15か所で実測 平均値 40ppb 最大値 70ppb 、田道 (田道小学校、目黒1−15−28) 最小値 25ppb 、原町 (原町小学校、原町2−18−12) |
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(4) 中学校 |
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12か所中 11か所で実測 平均値 43ppb 最大値 55ppb 、十一中 (第十一中学校、緑が丘1−8−1) 最小値 29ppb 、二中 (第二中学校、中目黒3−6−26) |
《測定結果についての所見》
1.概観
今回は、冬季の測定としては全体に低い値となりました。昨年12月の一斉測定より平均値(地上計)で7ppb低くなりました。第1日に雨が降った後から測定開始したこと、さらに第2日に強めの風が吹いたためと思われます。
([参考図1]東京都常時監視局速報値の経時変化図)
このような時は幹線道路沿い測定点とその他の測定点の差異が顕著に見られます。
発生源である自動車からのNO2排出はあいかわらずだが、周囲への拡散分が強い風で吹き払われてしまったという構図です。[図4]
平均値は47ppb (地上計)。現基準ゾーンを超えている(60ppb を超える)測定点は15.3%(地上)。旧基準(20ppb 以下)をクリアした測定点はありませんでした。
東京連絡会とりまとめの目黒区平均(他団体データも含む)は45ppbでした。全都平均は35ppb 、区部平均は38ppbでした。
2.500mメッシュ
メッシュ測定をもとに汚染状況の等濃度線図を作成していましたが、未測定点(測定値0の扱い)が多く適正な表現ができないので廃止しました。
3.大橋地域の汚染
現基準超過の測定点が大橋で23.1%、青葉台で36.4%、東山で33.3%もあります。(目黒区域での平均的と考えられる500mメッシュでは5.3%)
今回は玉川通りの風下に汚染域がシフトしたかたちです。玉川通り沿いを中心に大橋周辺の汚染はこれ以上看過できないレベルです。
4.保育園・学校等
全体的には現基準ゾーンになんとかおさまっていますが、一部施設では基準超過も見られました。
子どもたちの育成環境としては問題のあるレベルです。
《測定活動全体の状況》
@目黒実行委員会の会計はなお困難な状況にあります。諸経費を切り詰めて運営して
行きますが、結果通知の送付などに支障が出るかもしれません。
A目黒区から試薬等を提供(助成)してもらうことになりました。
(2001年6月測定から)
B東京連絡会の指示により濃度区間を変更しています。以前のデータと比較する際に
留意してください。
C500Mメッシュの測定体制を立て直すことが課題です。
D「東京大気汚染公害裁判の勝利判決を求める100万人署名」に賛同しています。
E測定行動への一般参加者を広く募集していきたいと考えています。
事務局からのお願い
今後、できるだけ多くの人に測定結果を知っていただくためにインターネットを活用
していきたいと考えています。
http://www.asahi-net.or.jp/~yh8e-tmt/air/
Eメール:
tomifa@tokyo.email.ne.jp