大気汚染測定結果
1.測定日時 |
2000年11月30日(木)午後6時 〜12月1日(金)午後6時 |
2.測定日天気 |
第1日晴れのち一時うす曇り。平均風速3.9m/s 第2日雨のち晴れ。平均風速2.8m/s |
3.測定方法 |
小型カプセルを用いた簡易測定法による二酸化窒素(NO2)測定 |
4.測定数 |
カプセル配布数 699 回収数 622 有効回収数 611(有効回収率87.4%) |
5.参加者 |
計208名(うちカプセル設置191名、準備作業参加17名)。75施設 |
6.測定全体 [表1][図4][地図1] |
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測定数 611 平均値 53ppb(地上 54ppb) 最大値 114ppb 、Mg32 (下目黒6−15) 次 109ppb 、環七52 (世田谷区野沢4−2−18) 最小値 24ppb 、O74 (大橋2−7−4) |
7.経年変化 [表2〜4][図1〜3] |
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@500mメッシュ測定、A目黒の全測定点、B東京2kmメッシュ測定について |
8.500mメッシュ測定 [表5][図5][地図2〜3] |
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71か所中 58か所で実測 平均値 46ppb 最大値 87ppb 、M59(平町2−3−1、大岡山小西面:西部地区) 最小値 28ppb 、M4 (駒場1−11−16:北部地区) |
9.幹線道路 [表6][表7−3] |
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(1) 山手通り [表6−1] |
96か所中 90か所で実測 (沿道44か所、100m後背地46か所) 平均値 沿道64ppb 、後背地52ppb 沿道最大値 94ppb 、Y113(青葉台1−28) 沿道最小値 31ppb 、Y203(目黒2−12) |
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(2) 旧山手通り [表7−3] |
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平均値 63ppb 最大値 103ppb 、旧Y12(青葉台3−1−1) 最小値 40ppb 、旧Y3 (渋谷区猿楽町29−10) 旧Y6 (青葉台1−4−8) |
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(3) 玉川通り [表6−2] |
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平均値 72ppb 最大値 99ppb 、O06 (青葉台4−8、東京銀行前) 最小値 37ppb 、ひ04 (青葉台3−6−30、西) 沿道北側(大坂の登り車線側)平均83ppb 沿道南側( 下り車線側)平均61ppb。 |
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(4) 環状7号線 [表6−3] |
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平均値 63ppb 最大値 109ppb 、環七52(世田谷区野沢4−2−18) 最小値 36ppb 、環七12(平町1−5−5) |
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(5) 目黒通り [表6−4] |
平均値 75ppb 最大値 114ppb 、Mg32(下目黒6−15) 最小値 43ppb 、Mg31(中町1−25−16) |
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10.大橋インター周辺(駒場、大橋、東山、青葉台) [表7][図6][地図4〜5] |
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138か所中 135か所で実測 (100mメッシュ測定) 平均値 53ppb 最大値 99ppb 、O06 (青葉台4−8、東京銀行前) 最小値 26ppb 、ひ55 (東山2−9−3) |
11.保育園・学校等 [図7] |
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(1) 保育園 |
21か所中 21所で実測 平均値 53ppb 最大値 82ppb 、ほ07 (田道保育園、目黒3−4−4) 最小値 36ppb 、ほ21 (八雲保育園、八雲3−10−18) |
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(2) 学童保育クラブ・児童館 |
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のべ26点で実測 平均値 49ppb 最大値 73ppb 、不動児2(不動児童館、下目黒5−18−4) 最小値 26ppb 、中根学 (中根学童保、中根1−10−22) |
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(3) 小学校 |
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22か所中 18か所で実測 平均値 45ppb 最大値 61ppb 、不動 (不動小学校、下目黒6−11−35) 最小値 32ppb 、油面 (油面小学校、中町1−5−4) |
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(4) 中学校 |
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12か所中 11か所で実測 平均値 46ppb 最大値 68ppb 、九中 (第九中学校、洗足1−29−26) 最小値 29ppb 、二中 (第二中学校、中目黒3−6−26) |
《測定結果についての所見》
1.概観
今回は、昨年12月の一斉測定より平均値で15ppbも高くなりました。あまり雨が降らなかったことと風が比較的弱く拡散が少なかったことによると思われます。
拡散が少ないため、幹線道路とその他の場所との対比が強く表れました。
平均値は54ppb (地上計)。現基準ゾーンを超えている(60ppb 以上)測定点は26.0%(地上計)。旧基準(20ppb を超えない)をクリアした測定点はありません。
東京連絡会とりまとめの目黒区平均(他団体データも含む)は53ppbでした。全都平均は49ppb 、区部平均は51ppbでした。
([参考図]東京都常時監視局速報値の経時変化図)
2.500mメッシュ
メッシュによる定点測定は、全区的な汚染分布傾向や経年変化を見るうえで有効ですが、今回測定できなかった測定点が13あります。西部地区で未測定点が多数生じてしまいました。
メッシュ測定をもとに汚染状況の等高線図を作成してみました。[地図3]幹線道路の主要点の汚染をある程度反映したものになっています。ただし大橋付近についてはメッシュ測定点が玉川通りからはずれているため、状況が表現できていません。
3.大橋地域の汚染
現基準超過の測定点が大橋で58.1%、青葉台で33.3%もあります。(大橋インター周辺メッシュ全体では26.6%、500mメッシュでは13.8%)
大橋・青葉台の玉川通り沿いの汚染はこれ以上看過できないレベルです。
4.保育園・学校等
前回(2000年6月測定)では保育園の測定値がたいへん低くなっていたのですが、今回は逆に保育園の値が高く、とくに値が高いところは幹線道路並みなので心配です。
《測定活動全体の状況》
@目黒実行委員会の会計はなお困難な状況にあります。諸経費を切り詰めて運営して
行きますが、結果通知の送付などに支障が出るかもしれません。
A測定の定点を整理する必要があると考えています。また、500Mメッシュの測定
体制を立て直すことが課題です。
B汚染状況地図の作成をパソコンで処理できるようになりました。今回はそのための
作業で予想外の時間を費やしたので結果報告が遅れることになりました。
C1999年10月から測定結果報告をホームページで公開しています。
大気汚染問題掲示板「きれいな空気をとりもどそう!」も開設しています。
D「東京大気汚染公害裁判の勝利判決を求める100万人署名」に賛同しています。
E測定行動への一般参加者を広く募集していきたいと考えています。
FSPM(浮遊粉塵状物質)の測定を試行したいと考えています。
事務局からのお願い
今後、できるだけ多くの人に測定結果を知っていただくためにインターネットを活用していきたいと考えています。
@
お知り合いの方にページを紹介してください。A
インターネットを利用している方はメールアドレスをお知らせください。測定集計発表などをお知らせします。B
ページには「測定参加者の声」欄があります。事務局あてに「大気汚染改善への思い」や「公害対策などへの意見」をお寄せください。インターネットを利用していない方は電話、郵便にて。http://www.asahi-net.or.jp/~yh8e-tmt/air/
Eメール:
tomifa@tokyo.email.ne.jp