大気汚染測定結果

 

 

1.測定日時

2000年6月 1日(木)午後6時 〜 2日(金)午後6時

2.測定日天気

第1日はれ一時曇り、設置後夜一時雨(平均風速3.2m/s)

第2日うす曇り(平均風速3.0m/s)

3.測定方法

小型カプセルを用いた簡易測定法による二酸化窒素(NO)測定

4.測定数

カプセル配布数 698

回収数     587

有効回収数   580(有効回収率83.1%)

5.参加者

計212名(うちカプセル設置197名、準備作業のみ15名)。74施設

6.測定全体   [表1][図4]

 

測定数  580

平均値  51ppb

最大値 100ppb 、O04 (大橋2−16−21氷川神社前)

   [128ppb 、Y022(渋谷区松涛2−22)

次    99ppb 、O05 (大橋2−4玉川通り山手通り交差)

最小値  16ppb 、ひ42 (青葉台2−11西)

7.経年変化   [表2〜4][図1〜3]

 

@500mメッシュ測定、A目黒の全測定点(東京連絡会まとめ)、B東京2kmメッシュ測定について

8.500mメッシュ測定   [表5][図5][地図1]

 

71か所中 56か所で実測

平均値  45ppb

最大値  81ppb 、M12 (上目黒3−1−5  :北部地区)

最小値  29ppb 、M66 (大岡山1−19−19:南部地区)

9.幹線道路   [表6][地図2〜5][地図11]

 

(1) 山手通り   [表6−1][地図2]

96か所中 79か所で実測 (沿道40か所、100m後背地39か所)

平均値  沿道69ppb 、後背地53ppb

沿道最大値 128ppb 、Y022(渋谷区松涛2−22)

沿道最小値  45ppb 、Y162(中目黒3−5−5)

            Y233(下目黒2−23)

(2) 旧山手通り   [表7−3][地図2]

平均値  77ppb

最大値  98ppb 、旧Y13(青葉台4−4−5)

最小値  68ppb 、旧Y5 (青葉台1−5−6)

(3) 玉川通り   [表6−2][地図11]

平均値  71ppb

最大値 100ppb 、O04 (大橋2−16−21、氷川 神社前 )

最小値  47ppb 、ひ08 (大橋1−12−12)

沿道北側(大坂の登り車線側)平均84ppb

沿道南側(   下り車線側)平均57ppb。

(4) 環状7号線   [表6−3][地図3]

平均値  58ppb

最大値  84ppb 、環七51(世田谷区野沢3−40−1)

最小値  32ppb 、環七02(南3−8)

 

 

 

(5) 目黒通り   [表6−4][地図4]

平均値  45ppb

最大値  69ppb 、Mg101(八雲3−24)

最小値  33ppb 、Mg91(八雲3−11)

10.大橋インター周辺(駒場、大橋、東山、青葉台)   [表7][図6][地図10〜11]

 

138か所中 125か所で実測 (100mメッシュ測定)

平均値  51ppb

最大値 100ppb 、O04 (大橋2−16−21、氷川神社前 )

最小値  16ppb 、ひ42 (青葉台2−11西)

11.保育園・学校等   [図7][地図6〜9]

 

(1) 保育園

21か所中 15か所で実測

平均値  33ppb

最大値  53ppb 、ほ04(上目黒保育園、上目黒3−39−20)

最小値  24ppb 、ほ16(第2ひもんや保育園、碑文谷2−7−5)

(2) 学童保育クラブ・児童館

のべ25点で実測

平均値 41ppb

最大値 67ppb 、五本木児1(五本木児童館、中央町2−17−2)

最小値 26ppb 、不動児1(不動児童館、下目黒5−18−4)

(3) 小学校

22か所中 17か所で実測

平均値  43ppb

最大値  65ppb 、東根 (東根小学校、東が丘1−20−1)

最小値  30ppb 、原町 (原町小学校、原町2−18−12)

(4) 中学校

12か所中 12か所で実測

平均値 45ppb

最大値 67ppb 、七中 (第七中学校、碑文谷1−1−33)

最小値 25ppb 、五中 (第五中学校、中町2−37−38)

 

 

《測定結果についての所見》

 

1.概観

今回は、昨年6月の一斉測定よりやや低い測定値ですが、汚染レベルは横ばい傾向です。

平均値は50ppb (地上計)。現基準ゾーンを超えている(60ppb 以上)測定点は22.7%(地上計)。旧基準(20ppb を超えない)をクリアした測定点は1か所のみです。

東京連絡会とりまとめの目黒区平均(他団体データも含む)は49ppbでした。全都平均は41ppb 、区部平均は45ppbでした。

幹線道路・その他の道路・道路以外の測定値差は小さくなっています。

各所の道路建設、ビル建設に伴うと思われる高値の測定点が見られます。

([参考図]東京都常時監視局速報値の経時変化図)

 

2.500mメッシュ

メッシュによる定点測定は、全区的な汚染分布傾向や経年変化を見るうえで有効ですが、今回測定できなかった測定点が15あります。設置後の雨で落ちてしまったものも多く残念です。(前回1999年12月測定よりは数が改善されました)

 

3.大橋地域の汚染

現基準超過の測定点が大橋で39.3%、青葉台で26.3%もあります。(大橋インター周辺メッシュ全体では18.4%、500mメッシュでは14.3%)

あいかわらず玉川通り沿いに汚染が集中してひどい状態になっています。

 

4.保育園・学校等

今回は保育園の測定値がたいへん低くなっています。

 

 


《測定活動全体の状況》

 

    @500Mメッシュの測定体制を立て直すことが課題です。

 

    A測定の定点を整理する必要があると考えています。

 

    B汚染状況地図の作成をパソコンで行ないたいと考えています。

 

    C1999年10月から測定結果報告をホームページで公開しています。

     みなさんの声も掲載していきたいと考えています。

 

    D大気汚染問題掲示板「きれいな空気をとりもどそう!」をインターネット上に開設

     しました。

 

    E測定行動への一般参加者を広く募集していきたいと考えています。

 

    FSPM(浮遊粉塵状物質)の測定を試行したいと考えています。

 


 

事務局からのお願い

        今後、できるだけ多くの人に測定結果を知っていただくためにイン

        ターネットを活用していきたいと考えています。

   @ お知り合いの方にページを紹介してください。

   A インターネットを利用している方はメールアドレスをお知らせください。

     測定集計発表などをお知らせします。

   B ページには「測定参加者の声」欄があります。事務局あてに「大気汚染改善への思い」

          や「公害対策などへの意見」をお寄せください。インターネットを利用していない方は

          電話、郵便にて。

 

http://www.asahi-net.or.jp/~yh8e-tmt/air/

 

メール:tomifa@tokyo.email.ne.jp